STILL CRAZY

病気と芸術のギリギリをゆく

派遣の話

 

 

派遣をやり始めて2日になる。

2日?って思うと思う。そうだ、まだ2日目なのにブログを書き始めている。

 

派遣と聞くと、何を思い浮かべますか。

世間体が悪そうとか、なんかおかしな人がいるんでしょとか、、、あんまり良いイメージではないと思う。確かにそうかもしれない。

僕はいま事務作業をしている。その前はカメラの販売、その前は紙の厚さをはかる仕事。

 

え、ちょっと待って。紙の厚さをはかるってなに?と思ったそこのあなた。ありがとう。

 

紙の厚さをはかる仕事は、なかなか聞き慣れないと思う。僕だってそうだ。その会社は株主総会に使われる資料を印刷、加工している。

僕は派遣でその会社に行っていた。

紙の厚さをはかったり、伝票を作ったり、校正(見本とのズレを照らし合わせる)をしていた。至ってシンプルな作業だった。

 

派遣をすると、同じような人に出会うことがある。

''同じような人''とは、同じ匂いがする人に置き換えることができるかもしれない。僕はLINEを交換したことがないけれど、交換しておけば良かったと思うことはある。

 

Aくん(仮名)という人がいた。

Aくんは、競馬中毒だった。

「全レースに、全通り賭けちゃうんです。そうしたらどれかは絶対当たるでしょ?」

「確かにそうだけど、、、」

 

Aくんはカッコ良かった。顔が整っていた。背は普通だったけど、顔面偏差値は60くらいあった。

 

日払いだから、一日9000〜10000円くらいになる。そのうち日払いで貰えるのは7000円だから、交通費を抜いたら手元に残るのは6000円。食費を引いたら4000円くらい。生きていけない。みんな、生きていけないけど生きている。社会はそれで回ってる。

 

僕が始めた仕事は、全然シンプルじゃない。単純作業でもなければ、肉体労働でもない。コールセンターに近いかもしれない。

「コールセンターはやりたくないんだよね?」と、前に勤めていた会社の営業に言われた。

「そうっすね…電話苦手で…」と漏らした。

 

そんな僕が、蓋を開けてみればコールセンターと似たような仕事をしている。こういうことは結構ある。 

でも、前の職場とは圧倒的に違う点がある。

・デスクワーク

・社員さんが優しい 

・丁寧に教えてくれる

この3つ。この3つさえあれば、僕はいいと思う。

 

立ち仕事は疲れるし、社員さんが優しくても教える暇がなかったら教育もろくにしてもらえない。

「新卒じゃないし中途だから…仕方ない」と、押し込んでいた。

教育もロクにしてもらえず、初めてやることにフォローもなく、「頑張れ」と言われるだけ。

そういう職場に、いる意味を見出せなかった。

だから僕は正社員を4カ月半で辞めた。

次の仕事は決まってなかった。

それでも今すぐに辞めたかった。その判断が正しかったのかはわからないけれど、今の職場に出会えて良かったと思っているし、あのまま続けていたら、ここには来れてなかったかもしれない。

いつ、どこで、誰が、あなたをみているかわからない。そんなことを言い出したらキリがない。だけど、自分は常に自分を知ってる。弱ってるとか、辛いなあとか、悲しいなあとか、自分ほど自分の気持ちをわかってる人間はいない。

 

だから、ちゃんと本当の気持ちに応えて欲しい。僕はどん底だったし、絶望を感じていた。

辞めちゃったし、この先どうしようと思った。だけど、やるしかない。行動したら何かが起こる。焦らず、おごらず、環境の良い職場に行くことを目指せばいいと思う。

 

なんだか、就活に悩んでいる人へのアドバイスみたいになってしまった。この人生、楽しんだもん勝ちだから、一緒に頑張ろう!

 

 

peace yo~