STILL CRAZY

病気と芸術のギリギリをゆく

土砂崩れ

 

土砂崩れに巻き込まれて死亡というニュースをみた。可哀想だ…

以前、3年前くらいに神奈川の湯河原に派遣で行ったことがある。リゾートバイトと呼ばれるやつで、ホテルや旅館などに泊まりで働くのだ。

 

「リゾートバイト」という、いかにもココナツのハワイみたいなオシャレで優雅なものを想像するかもしれないが、現実は違う。

案内されたのは、四畳半の部屋。

牢獄みたいだった。

 

ホテルへ行くには山道を15分ほど歩く。かなりの急斜面だ。ヘトヘトになる。道中、土砂災害警戒と書かれた立て札を見かけた。

 

そして、今にも崩れそうな急斜面がある。

もうすでに崩れていて、コンクリートがぐにゃんぐにゃんに曲がっている。

「雨が降ったらどうしよう」という不安が生まれた。

 

なんとか、無事に生還することができた。

リゾートバイトという華やかなイメージとは違い、そこでの生活は自宅よりも厳しいものだった。

 

僕と同じようにバイトをしている女の子がいた。僕が入ってきて2日目に、ホールの女の子は契約満了で帰ってしまった。その代わりに、新しい女の子が派遣されてきた。

その子に、勇気を出して「ハイボール飲みませんか?」と話しかけたら、「お酒飲めないんです」と断られた。その子は休憩時間に彼氏と電話をしていた。僕も負けじと、バイト先の女の子に電話をかけた。

 

旅館のバイトは中抜けといって、早朝に始まって夕方くらいまで休憩して、夜にまた始まる。朝食と夕食の時間帯に動く感じだ。

中抜けの時間は何をしてもいい。温泉は時間的に入れなかった。仕方なく、喫煙所の隣にあるマッサージチェアに座っていた。

 

そのホテルは山に囲まれていた。窓から見える景色は、青々とした森林だった。夜はとても暗くて、猪が出ると言っていた。

 

これからリゾートバイトをしようと考えている人向けに少しだけ書いてみる。

まず、リゾートバイトは華やかな環境ではないこと。

「楽しい!友達が作れる!」なんていう宣伝をみるけど、あんなの嘘だ。

環境的にも優れているとは言えないし、朝早く始まって夜遅く終わる勤務形態は厳しい。

そして、料理場にいる人たちの性格がキツい。

これは運にもよると思うが料理の世界は縦社会で、結構厳しい。バイトだから〜という気分でいるとしっぺ返しをくらう。

最後に、ホテルや旅館の周りに何もない。これも場所によってだと思うが、基本的にコンビニやスーパーはないし、あっても歩いて10分とか。

 

よっぽどじゃない限り、リゾートバイトはやらない方がいい。

 

以上!!ありがとうございました!!