ヤンキースの心臓になりたい
田中マー君の記事を見た。「ヤンキースの心臓だから移籍しないで欲しい」おれは胸がエグられる思いだった。そうかおれは他人から必要とされたいのか。
その気持ちに気付く。
なんで自分がパチスロにハマったのか。それは、他人から必要とされたいからか。
大学ではいつも一人で、笑い合える友達はいなかった。他人から見たら「いた」のかもしれない。けどそれは、そういう風に「見えていた」だけで、当の本人は友達など「いない」と思っていた。
誰もがきっと「他人から必要とされたい」。
けど、現実はうまくいかない。むしろそれとは反対の気持ちにさせられる。自然と、無意識に。僕がそうだったように、あなたもきっとそうなのだろう。
ギャンブルは、他人から必要とされたい人の集まりだ。メダルが出るということは、相手からの反応であり称賛である。けどそれは、擬似的なものだし刹那的だ。ゆえに、現実世界に戻されれば「孤独」を抱えることになる。
お金を入れるという行為に対して、それ相応の返答があるとき、必要とされている錯覚に陥る。ああ、ここにいていいんだ、という気持ちになる。安心感に似たような感情を得る。
現実世界で足りていない「何か」を、他のもので満たそうとする。満たせる時もあれば、満たさないときもある。満たさないときは酒を飲み、タバコをふかす。必死で、満たそうとする。必死で。